日本鹿皮革開発協議会通信 2020(令和2)年10月10日号
2020年10月10日
今ある鹿革資源を最大限に活かし、
世界に誇れる新たな鹿革製品をつくろう!
丹治藤治会長は、今年7月14日付「東京新聞」の取材記事の中で、(株)カルタンとして所有する鹿革を使って、伝統工芸技術を駆使した新たな意匠による鹿革製品を制作することを呼びかけました。
その結果、首都圏を中心に多くの賛同者を得ることができ、早速、青木登喜氏(板橋区伝統工芸士)と杉﨑信雄氏(文京区伝統工芸士)が、伝統工芸の匠の技を生かした鹿革製品(試作品)を創作してくれました(写真はビーズと国産鹿革の印伝を組み合わせたバック/青木登喜氏制作)。今後はさらに、この製品づくりの輪を広げていく予定です。
さらに丹治会長は、地球温暖化など激動期を迎える世界や超高齢化社会を迎える日本の現状から脱出し、変革に向かっていくために、国民の健康を守り、国土の環境破壊や汚染を食い止めていくことの重要性を指摘し、ニホンシカの資源利用の促進と資源価値の向上に努めていくことを訴えています。
その具体的な資源利用の方向性として、丹治会長が呼びかけているのは以下の3つの取り組みです。いずれかの取り組みに賛同者される方は、ぜひ事務局までご連絡ください。
1. |
健康にいい鹿肉の加工品づくり 2006(平成18)年から北海道鹿追町で鹿肉加工に取り組んだ際のエビデンスを活用し、鹿肉のジャーキーづくりなどに取り組む。 |
2. |
日本の鹿革文化の新たな蘇り ニホンシカの鹿革を使った伝統工芸品「カルタン印伝」を普及し、新たな鹿革製品の制作と交易を図る。 |
3. |
養鹿を軸にした健康ビジネスの創出 山間高冷地の酪農・畜産生産地盤強化に向けて、酪農・畜産経営に養鹿を位置付け、福祉との連携による健康ビジネスの創出を図る。 |
ニホンシカ皮革開発協議会 事務局(会長:丹治藤治)
TEL:03-3414-2877 E-mail:tanji@ninus.ocn.ne.jp