日本鹿皮革開発協議会

ニホンシカ革を初めて使った「日本鹿カルタン印傳」が商標登録

2019年6月25日

　株式会社カルタン（丹治藤治社長）が製造する「日本鹿カルタン印傳」が、令和元年5月31日付けで特許庁より商標登録を受けました。
　現在国内で流通する伝統的工芸品「印伝（印傳）」（甲州印伝など）は、中国産キョン（小さいシカの仲間）の柔らかな革を利用しています。これに対して、株式会社カルタンでは、日本の伝統的な革工芸品には国内資源のニホンシカの皮革を利用したいとの思いで開発に着手。奈良県内の鹿革専門の鞣し加工業者（奈良産業株式会社など）とともに試行錯誤のうえ、国内で捕獲された野生ジカの皮革を利用した印伝の製造に成功し、現在おもに名刺入れや印鑑入れの製造を本格化させています。
　中国産キョンの皮革にも劣らない、その柔らかくて肌触りのよいニホンシカの皮革は、手入れすればするほど手になじみ、愛着が湧いてくる一生ものの製品で、商売繁盛や健康長寿などを応援してくれるアイテムともなります。
　革の表面に漆で付けた文様には、「とんぼ文様」（つねに前に進み、後戻りしない勝ちを意味する文様）や「亀甲文様」（結びつき・長生き・長寿を象徴した亀の甲羅文様）、「唐草文様」（四方八方に唐草が伸び、長寿延命・子孫繫栄の文様）、「瓢箪文様」（魔除け・厄除けのほか、子孫繁栄・商売繁盛の縁起文様）などがあります。
　すでに一部の印伝製品（印鑑入れ、名刺入れ）は販売を開始しています。お問い合わせは以下まで。

★株式会社カルタン（丹治藤治社長）
東京都目黒区柿の木坂3-7-16　Tel/Fax：03-3414-2877