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活動報告

東京都獣医師会創立70周年記念式典で丹治会長に感謝状授与

2019年6月25日

 公益社団法人東京都獣医師会の創立70周年記念式典が、去る6月23日(日)に都市センターホテル(千代田区平河町)で行われました。その席上で、日本鹿皮革協議会の丹治藤治会長(89歳)は、獣医師としての長年の功績が認められ、東京都産業労働局長より感謝状が贈られました。
 それに先立って開催された第8回総会では、丹治会長が「危機管理感染症対策事業予算」による取組みについて、次のような趣旨の提案を行いました。

<野生ジカが媒介するマダニによるウイルス感染への早急な対策を!>
 今年5月末のNHKニュースでも警告されたように、夏場に発生するマダニが野生ジカによって人里に運ばれ、人がウイルス感染する被害が広がることが懸念されている。平成30年には宮崎県で猫から感染した実例があるが、現在野生ジカ増加への対策として狩猟による捕獲がすすめられる中で広範囲にシカが追い散らされていることから、それに伴ってマダニ被害が広がるのを防止することが最重要課題である。
 今後は住民へのマダニに関する普及啓発と広報、発生予防対策とともに、発生時に迅速に対策できる体制づくりが望まれる。そのために、東京都獣医師会としても全国に先かけて危機管理感染症対策事業を通じて情報発信することが重要である。
 また、捕獲優先の獣害対策がマダニ被害を広げている現状を見ると、移動シカをなくすことが先決であり、そのためにはシカの定住化をすすめる森づくりを行うとともに、シカ資源については捕獲に頼るのではなく、養鹿を通じて持続的・安定的に確保していく必要がある。獣医師が専門性を活かして養鹿の分野に積極的に参画すべきことを提案したい。

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