「森とシカと人の共生による地域おこしを考える会」開催のご案内
<第2回:日本型シカ産業の再興にむけて>
2019年1月5日
謹んで新春をお祝い申し上げます。さて、昨年12月20日に熊本市民会館で開催した学習・交流会には、お忙しいなか40余名の方々に参加いただきましてありがとうございました。平成最後の2019(平成31)年は激動の一年となることが予想され、今後起こりうる負の兆候に対する事前の予防対策が必要とされる時にあると思われます。
2006(平成18)年度から、国では年間100億円もの予算をつぎ込んで猟友会中心に捕獲対策をすすめてきましたが、その対策は実効性において不透明であるのが現状です。いま求められているのは、シカの問題を単独の政策として考えるのではなく、文化や福祉などともつなげて総合的な地域振興策として考えていくことではないでしょうか。
当会では以下の7つの活動成果を検証し、次の世代に引き継いでいくこと、そのためにシカ関連書籍3点を用いた学習会を開催することを提案いたします。
① | 2006(平成18)年度に全日本養鹿協会が行った提言、およびその後継団体である日本鹿皮革開発協議会の事業成果 | |
② | 1983(昭和57)年から始まった日中間の養鹿技術に関する交流成果(熊本県の獣医師・仲光敬吾氏らが関係) | |
③ | 1989(昭和64)から熊本県が始めたシカ産物(鹿肉、幼角製品)の普及活動の足跡 | |
④ | 1972(昭和47)年から始まった広域連携(熊本県・菊池一族、福島県・木幡雑草会、福島県・三春滝さくら縁の糸)による地域おこし活動の成果 | |
⑤ | 奈良遷都1300年祭を契機に、「祈りと絆」をテーマに創作を始めた日本鹿革衣装の数々(文化服装学院系列の北海道・東京・福岡の専門学校生が制作) | |
⑥ | 熊本県・ゼンカイミート株式会社と取り組んだ鹿肉加工品(ジャーキー、ウインナー)の開発成果 ―シカ肉を有効活用するにはジビエ重点でなく、薬膳食材としての活用、加工品もセットにして開発を図ること、そのために、肉が持続的に安定供給されることが重要である | |
⑦ | 経済産業省の補助事業として取り組んできた鹿革の加工技術の向上や製品開発の成果 ―地域の鹿革利用にあたっては原皮のなめし専門工場との連携が必要であること、そのために良質な原皮を持続的・安定的に供給する必要があり、捕獲した野生ジカだけでなく特用家畜としてのシカの飼育(養鹿)を組み合せて考えていく必要がある |
つきましては、熊本県からシカ資源の活用と地域振興に向けた動きをつくり出していくため、学習および意見交換の場を下記のとおり開催したく存じます。お忙しいなかで恐縮ですが、ご出席賜りますようご案内申し上げます。
主 催: | 日本鹿皮革開発協議会 |
日 時: | 平成31年1月22日(火) 午後1時~5時(報告・意見交換会/無料) 午後5時半~7時(懇親会/ホール近くの飲食店で実費) |
会 場: | 熊本市・市民会館シアーズホーム夢ホール 第7会議室 〒860-0805 熊本県熊本市中央区桜町1-3 |
参加者: | 25名(先着順) |
申込先: | 以下までファックスでお申し込み下さい。 FAX番号 03-3414-2877(日本鹿皮革開発協議会 杉谷) |
<お問合せ先> | 日本鹿皮革開発協議会(会長:丹治藤治/たんじとうじ) 携帯:090-4834-2686 E-mail:tanji@ninus.ocn.ne.jp |