平成29年度事業計画(修正案4月11日)
2017年4月11日
全日本養鹿協会の設立(1990年)から27年、人と鹿との共存交流大会の初開催から23年となる本年は、BSE規制解除から1年、単行本『シカの飼い方・活かし方』出版からも1年が経つ。今年度は日本に養鹿を興し、鹿産業を定着させようと設立した全日本養鹿協会創業の志を振り返りつつ、これまで蓄積されてきた遺産の埋没化を防止すべく、以下の事業方針と行動計画にそって活動に取り組んでいく。
1.事業方針
(1) | 長年鹿資源の育成・活用等に取り組む ㈱カルタン(1982年設立)、全日本養鹿協会(1990年設立)、日本鹿皮革開発協議会(2008年設立)の3団体の事業成果を交流、共有化する中で、新組織「全日本養鹿資源開発協会」(仮称)に統合を図ることを提案し、推進する。 |
(2) | 特用家畜(1991年認定)としての鹿利用の実践とその成果を検証し、積み重ねてきた養鹿技術の復活を図る。 |
(3) | 鹿の歴史や文化、関連産業に関する情報や資料再整理し、日本鹿の資源価値の発掘、日本鹿の産物利用による日本型鹿産業を興すべく、関係者のネットワーク化と三者で所有する資産の公開・共有化をすすめ、後継者の育成を図る。 |
2.行動計画
<平成29年開催の講演会テーマ案>
<開催地案>
◆九州(夏季)
◆北海道(秋季)
<備考>
鹿産業復興に向けた道筋について
(第1段階)
日本鹿革を使った三種類の開発製品(エコ認定番号付の吟付革製品、印伝、金唐革製品)の普及拡大、およびこれらの製品制作による地域おこしを図る。
(第2段階)
中長期的な総合計画と総合戦略により、鹿産業復興に向けた基地づくりをすすめ、鹿との住み分け、養鹿にむけた野生鹿の馴化・誘引、観光や林業との連携を推進する。
(当面する活動)
当面、次の3つに力点を置いて活動をすすめる。
(1) | 事業推進に向けプロジェクト編成と参加者を募る。 |
(2) | これまでの記録・文献等(収集文献、技術資料、写真・スライドなど)を整理し、小冊子として発刊する。 |
(3) | 鹿資源の利用・開発や養鹿などテーマに講演会を各地で開催する。 |
<平成29年開催の講演会テーマ案>
・ | 野生鹿被害対策と鹿資源利用について歩みと課題 |
・ | 日本の養鹿―その歩みと課題 |
・ | 全日本養鹿協会の活動を中心とした鹿産業の展開史 |
・ | 日中の養鹿技術交流史 |
・ | 人と鹿との共存交流全国大会の歩み |
・ | 鹿皮革産業の振興と連携推進の歩み |
・ | 鹿との共存―地域文化再発見の回顧史 |
<開催地案>
◆九州(夏季)
第一候補: | 宮崎県美郷町(1995年第2回共存大会開催地で、北海道鹿追町からエゾ鹿20頭導入) |
第二候補: | 熊本県(1996年鹿追町産鹿肉を利用した鹿肉試食会開催など) |
第一候補: | 鹿追町(1994年第1回共存大会開催地で、農業祭の一環に講演会を提案中) |
<備考>
鹿産業復興に向けた道筋について
(第1段階)
日本鹿革を使った三種類の開発製品(エコ認定番号付の吟付革製品、印伝、金唐革製品)の普及拡大、およびこれらの製品制作による地域おこしを図る。
(第2段階)
中長期的な総合計画と総合戦略により、鹿産業復興に向けた基地づくりをすすめ、鹿との住み分け、養鹿にむけた野生鹿の馴化・誘引、観光や林業との連携を推進する。
(当面する活動)
当面、次の3つに力点を置いて活動をすすめる。
① | 「人と鹿との共存交流大会」を検証し、これまでの開催地での講演会の提案を行う。 |
② | これまでの農林水産省・経済産業省の補助事業を検証し、その成果を継承していく。 |
③ | 地域づくりと養鹿、鹿産物の利用・開発を一体化してすすめる視点を継続する。 |